納骨をするまでの流れが知りたい!

日本では、亡くなった方は火葬され「お骨」となり、そのお骨をお墓へ納める儀式を「納骨」(仏教での正式名は「納骨法要」)と呼びます。
これだけ聞けばごく簡単そうに思えますが、実際には、納骨までに決めなければならないこと、手配すべきこと、準備すべきものなどがあり、また時期を選んで親族に伝える必要も出てきます。
宗教によって異なることもあるため、しっかり調べて進められるようにしておきましょう。


■一般的に納骨をする時期
納骨をする時期としてもっとも一般的と考えられるのが「四十九日法要」のタイミングです。
これは、故人がお亡くなりになられてから四十九日目に当たる日を指します。
ただし、ご家族・ご親族の都合を考え、四十九日目の当日ではなく「その前の土曜・日曜」などの休日を選ぶことが多いようです。

なお、納骨は必ず四十九日法要に合わせなければならないというわけではなく、翌年の命日(1周忌)ほか、初盆、お彼岸などが選ばれるケースもあります。

加えて、納骨の時期は、地域の慣習にも左右されます。
たとえば、亡くなってから3ヵ月以内に納骨する地域のほか、四十九日法要の前に納骨する地域、火葬後すみやかに納骨する地域も存在します。いずれも納骨は地域の慣習に照らしつつ「法要・火葬を終えた日」に選ばれることが多いでしょう。


■納骨までに準備すること
・決めること
もっとも重要な決定事項は「納骨の日取り」です。
余裕があれば、参加予定の親族の予定も聞きつつ、参加しやすい日を選びます。
なお、お墓への納骨ではない場合(納骨堂の利用、自然葬など)は、それも考慮しつつ段取りを決めましょう。

・手配すること
納骨に必要な手配をするに当たり、連絡すべき主な場所は「お寺」「墓地の管理事務所」「石材店」の3カ所となります。

「お寺」
こちらの納骨希望日を伝え、法要可能かどうかを教えてもらいます。希望日の法要が難しい場合は、お寺側が提示するいくつかの日にちの中から決定しましょう。

「墓地の管理事務所」
納骨の手続きを行います。霊園や墓地の担当者に必要なものをあらかじめ聞いておくと良いです。

「石材店」
戒名の彫刻などを依頼します。なお、石材店の中には「法要後の会食の手配」まで行っているところがあるので、必要な場合は問い合わせてみましょう。

・準備するもの
納骨当日の準備としては、以下のものが必要となります。

・お骨
・各種証明書(埋葬許可証、火葬証明証、墓地利用許可証など)
・はんこ(認印)
・お布施や謝礼(お寺や石材店へ)
・供物(果物、お花、ろうそく、お線香、お酒など)
・数珠(じゅず)

なお、お供物は生ものが多いので、納骨日の前日くらいまでを目処に準備すると良いでしょう。


■まとめ
新規で墓所を購入する場合は、霊園探し・霊園見学・石材店選び・墓石のデザイン決定~工事で3ヶ月以上かかります。納骨の日取りを大きく左右しますのでご注意ください。
また、今回は仏式(仏教)の納骨方法をご紹介しましたが、宗教の違いによっても日取り・方法が異なってきますので、事前に確認しておきましょう。